看護士のための人工呼吸器備忘録

臨床工学技士の備忘録でーす。

CO2ナルコーシス

  • 呼吸中枢は通常、二酸化炭素分圧(CO2分圧)により コントロールされているが、高いCO2分圧状態が続くと呼吸中枢がそれに慣れてしまい、CO2分圧ではなく酸素分圧(O2分圧)に応じて 呼吸がコントロールされるようになる。この状態のときに高濃度の酸素を投与すると低酸素血症は改善するが、O2が充足したと認識した呼吸中枢は呼吸を弱めてしまう。このため換気機能が低下し血液中の二酸化炭素濃度が著しく上昇するため、CO2 ナルコーシスを引き起こすのである。